プラネテス
みやび(夫)です。
NHK-BS2の『衛星アニメ劇場』で再放送していた『プラネテス』が終わりました。
いつもの通り原作は未読で(っていうかここ数年ほとんど漫画自体読んでない)、このアニメはこの前に放送していた『蟲師』から続けて観始めました。当然初見です。
最初は、大企業の片隅、同じ社の人間からも馬鹿にされている部署(デブリ課…通称ハン課。ハンは半端とか半分とかの意味らしい)で働く主人公(ハチマキ)のエピソードを描いた、割とありがちと思える展開でした。
が、ハチマキが木星往還船「フォン・ブラウン号」の船員になるという目的を見つけ、また先進国による宇宙開発の独占に反対するテロ集団「宇宙解放戦線」が出てきたあたりからは、結構面白く観させていただきました。
多分、宇宙開発なんてまともに進みっこないんですよね。『機動戦士ガンダム』で描かれた宇宙移民者の独立戦争とかに至る前に、この『プラテネス』みたいに地球内での利権を巡った争いがあるだろうし、小島秀夫のゲーム『ポリスノーツ』みたいに、そもそも生物としての人類が宇宙に適応できず、臓器移植と麻薬の密売が繰り広げられるようなことになる…なんて方が全然ありそうな気がします。ですので、後半の展開は割と良かったです。
まあ何だかんだ色々ある訳ですが、結局ハチマキは「フォン・ブラウン号」に乗るという目的を達成し、ヒロイン(ですよね)のタナベと結婚し(木星に行っちゃうんで「7年間のいわゆる一人旅」ですが)、ハッピーエンドで終わります。
この結末はこれで良いと思いますが、会社に十数年いて、結局自分にとっての「フォン・ブラウン号」なんてものは無かったんだな…と既に悟ってしまい、また既に結婚して「帰る港」を見つけた(つもり)の私としては、ちょっと出会うのが遅かった作品かな、と思います。
妻とも良く話をするのですが、一部の映画や小説(アニメでもドラマでも演劇でも音楽でも同じですが)には、「出会うべき時期」を選ぶものがあると思っています。そういった作品は、その「出会うべき時期」に出合えれば、自分にとっての名作となるのですが、それを逃して出会ってしまうと、もうあまり心に響かないのです。
この『プラネテス』は、いい作品なのですが、自分にとっては出会うのが15年ほど遅かった気がします(←遅すぎ!)。
ところで、タナベについてですが。
妻は最初の方からずっと「この娘『愛、愛…』とうるさい、うざい、要らない」と毎回言ってました。タナベの「愛」は登場人物からも「あなたの『愛』は薄っぺらいのよ!」と言われて否定されてましたので、劇中でもタナベの「愛」が全肯定されているかどうかちょっとはっきりしないのですが、どちらかといえばタナベの「愛」は正しかった…というような描き方に見えました。
私としては、「まあまだ若い娘さんだし(&自分も若かりし頃は理想主義者だったし)仕方ないかな」と思って観てたので、許容範囲ではありました。が、やはりタナベの「愛」とやらを全肯定することは出来ませんでした。
このNHK-BS2の衛星アニメ劇場の3本目の枠(もともとは単独枠だった)は、主に民放で過去に放送された、やや大人向けの作品を放送してきました。私たちは2008年春の『カウボーイビバップ』から観始め、以降、『巌窟王』『蟲師』『プラネテス』と観続けてきて、次は何を放送してくれるか期待していたのですが、結果
『テニスの王子様(全国大会編)』
…。
ごめん、これは遠慮しとく。
この枠とも今年でお別れですね。約2年間どうもありがとう。
もっと面白そうな作品が来たらまた戻ってきます。
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